実空間基底

電子状態計算を行う際に用いられる基底の一つ。実空間をメッシュで切り、各点を波動関数の基底ととる。原子局在基底と似ており、オーダーN法による高効率大規模計算の実装に向いていることや、境界条件の自由度の高さが特色である。実際の電子状態計算では、波動関数が従う方程式(コーン・シャム方程式など)は差分方程式として表現され,これを適当な補間法 (有限要素法やスプライン補間法など) のもとで解くことになる。