量子化学計算の前処理/後処理のためのオープンソースアプリケーション。GAUSSIAN, GAMESS, MOPACの結果だけではなく、Molden形式で保存された他のアプリケーションで得られた結果も処理できる。Postscript, XWindows, VRML, OpenGLなど多数の描画インターフェイスに対応し、分子軌道や電子密度の可視化や分子振動の動画作成が可能。
汎用機械学習ポテンシャルを評価するためのベンチマークフレームワークおよび、その評価に基づくリーダーボード。物質の生成エネルギーや、構造緩和の精度、熱伝導度の予測精度を総合的に勘案した評価をもとに順位付けを行っている。最近では大学などの公的研究機関に加えて、Meta、Microsoft、Googleなどの大企業も汎用ポテンシャルの開発に参画し、リーダーボードの上位を賑わしている。
スーパーコンピュータやクラスターでの大規模計算を管理するためのスクリプト生成ツール。ハイスループット計算をサポートするために設計されたHTP-Toolsパッケージの一部として提供されている。 スーパーコンピュータやクラスタ用のバッチジョブスクリプトを生成するツールで、パラメータ並列などの一連の計算条件下でのプログラムの並列実行を可能にする。
物質データマイニングのためのオープンソースPythonパッケージ。数十を超えるデータベースからデータを抽出し、前処理や可視化をすることができる。scikit-learnなどと組み合わせることにより、抽出したデータを元に作成した記述子で機械学習モデルを構築できる。
結晶点群および空間群に基づく対称操作と対称性適合多極子基底(SAMB)を自動生成できるPythonライブラリ。QtDrawと連携することで、出力結果を3D描画することもできる。
行列積状態(MPS)を利用して有効格子模型を数値的に解くプログラムパッケージ。一次元量子系の基底状態やその時間発展をMPSを利用した無限系アルゴリズムを用いて数値的に評価することができる。チュートリアルが充実しており、多くの計算例が提供されている。C++によって実装されている。
テンソルネットワーク法のための並列テンソル計算C++ライブラリ.テンソル積状態やテンソルくりこみ群など各種手法に共通した演算,例えばテンソルの縮約や特異値分解など,が実装されている.PythonのNumpy,Scipyに似たインターフェイスを採用することで,既存コードの並列化移植を容易にしている.
医薬品開発・構造生物学用のオープンソースアプリケーション。化合物データベース、蛋白質—薬物ドッキング、薬物スクリーニング、薬物の類似化合物探索、蛋白質の薬物結合サイト予測、分子エディター、溶解度などの物性予測、薬物分子合成容易性予測、マルチカノニカル統計などの熱力学量の計算やGPUやMPIによる並列化も利用できる高速分子動力学計算が可能。
GPUの使用を念頭に設計されたマイクロ磁気シミュレーションプログラム。磁化の空間分布を計算でき、RKKY相互作用やスピン注入の取り扱い、ボロノイ図の作成が可能である。CPUに比べ100倍以上の速度で計算できるほか、web GUIの機能も搭載し、リモートで計算を実行することも可能。
NDDO (neglect of diatomic differential overlap) 近似に基づいたオープンソースの半経験的量子化学計算アプリケーション。分子や結晶などの幅広い系に対して、分子軌道や力場のほか、振動スペクトル、熱力学量(生成熱など)、同位体置換効果、力定数などの諸量を計算できる。ラジカルやイオンも取り扱い可能。