mVMCを使ったJ1-J2 Heisenbergモデルの計算
J1-J2 Heisenberg modelは最近接と次近接に相互作用を持つ量子スピン系です。 \[ J_{1}\sum_{\langle i,j\rangle}S_{i}S_{j} + J_{2}\sum_{\lang…続きを読む
mVMCを使った一次元近藤格子模型
一次元近藤格子模型は重い電子系の基礎的なモデルの一つであり、その基底状態にはリッチな相転移現象があることが知られています。 \[H = -t\sum_{\langle i,j \rangle,\alpha} c_{i,\…続きを読む
HPhiを使った有限温度計算 その2(cTPQ)
はじめに 前回は、ミクロカノニカル分布に基づいた (micro-canonical Thermal Pure Quantum state, mTPQ)に基づいたKitaev模型の有限温度の計算を行いました。 HPhiでは…続きを読む
HPhiでの実時間発展
1.はじめに 熱揺らぎによる相転移については確立した理論がありますが、実時間発展に伴う動的な相転移というのはあまり理解が進んでいません。例えば、量子系を実時間発展させると、あたかも熱平衡状態の臨界現象のような、クリティカ…続きを読む
DSQSSを使ったハードコアボゾン系の粒子数の計算
DSQSSはワーム更新法による量子モンテカルロ法です。フラストレーションのないスピン系やボゾン系に対応しており、特に、並列化可能なワーム更新量子モンテカルロ法によって、非常に大きいシステムサイズでのspin-1/2 XX…続きを読む
DSQSSを使った二次元反強磁性spin-1/2 Heisenberg模型の計算
spin-1/2 Heisenberg模型は二次元量子系は基礎的な模型の一つですが、厳密な基底状態は未だに知られていません。数値計算で得られる熱力学極限での最良な基底エネルギーの結果は量子モンテカルロ法による[1]、\(…続きを読む
MateriApps LIVE!上での量子コンピュータシミュレータの実行
1. はじめに このレビューでは、MateriAppsで紹介されている様々な量子コンピュータのシミュレータ(blueqat, Cirq, Intel Quantum Simulator, OpenFermion, Ope…続きを読む
Psi4のテスト計算 体験記
はじめに ここではPsi4(サイフォー)でテスト計算を行ったレビューを書きます。 本家のチュートリアルは、 https://psicode.org/psi4manual/master/index_tutorials.ht…続きを読む
Avogadroを使って分子構造のモデリングを行う
はじめに Avogadroは多機能な分子構造のモデリング・可視化ツールです。Windows版、MacOS版、Linux版のバイナリが用意されており、簡単に手元のPCにインストールすることができます。ここでは、Macでの利…続きを読む
Crystallography Open Database使用時の注意点と使用方法
1. はじめに Crystallography Open Database (COD)は結晶構造についてのオープンアクセスのデータベースです。2022/1/1現在48万もの結晶構造データがあり、自由に利用する事が出来ます…続きを読む