MateriApps Installerを使ってmacOSにHPhiをインストールする
Last Update:2021/12/09
1. はじめに
このレビューでは、HomebrewとMateriApps Installerを使って、macOS (Big Sur)にHPhiをインストールする方法について解説します
2. Homebrewのインストール
ターミナルを開き、https://brew.sh にある説明に従って、Homebrewをインストールします
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
3. コンパイラ・ツール・ライブラリのインストール
Homebrewを使って、GCC, CMake, Git, OpenMPIをインストールします
brew install gcc cmake git open-mpi
4. MateriApps Installerのダウンロード
cd $HOME git clone git@github.com:wistaria/MateriAppsInstaller.git
$HOME/MateriAppsInstallerにスクリプト一式がダウンロードされます
5. MateriApps Installer 環境のセットアップ
sh $HOME/MateriAppsInstaller/setup/setup.sh
$HOME/materiapps が作成され、最低限必要なスクリプトがインストールされます
6. gcc-wrapperとHPhiのインストール
Homebrew では GCC が gcc-11 のようなバージョン番号の付いた名前でインストールされます。バージョン番号なしの名前で GCC を呼び出すことができるようにするために、まず gcc-wrapper をインストールします。その後、HPhi をインストールします
sh $HOME/MateriAppsInstaller/tools/gcc-wrapper/install.sh
sh $HOME/MateriAppsInstaller/tools/gcc-wrapper/link.sh
sh $HOME/MateriAppsInstaller/apps/hphi/install.sh gcc
sh $HOME/MateriAppsInstaller/apps/hphi/link.sh
$HOME/materiapps 以下に HPhi 他がインストールされます
7. チュートリアルの実行
まずは、$PATHなどの実行に必要な環境変数を設定します。HPhiがインストールされている場所も環境変数$HPHI_ROOTにセットされます
source $HOME/materiapps/hphi/hphivars.sh
注) 上の操作はターミナルを開くたびに必要です。あるいは $HOME/.zshrc 等に上の1行を記述しておけば、ターミナルを開くたびに自動的に実行されます
次にチュートリアルファイルをコピーして実行します
cp -r $HPHI_ROOT/samples $HOME
cd $HOME/samples/tutorial_1.1
HPhi -s stan1.in
スピン1/2ダイマーの固有エネルギーが計算されます。HPhiでは他にも多くのチュートリアルが準備されています。詳しくはhttps://issp-center-dev.github.io/HPhi/manual/develop/tutorial/en/html/をご参照ください