第5回CCMS(柏)ハンズオン: AkaiKKRチュートリアル
kaiKKR (旧Machikaneyama2002)はグリーン関数法に基づく固体電子状態計算のためのプログラムパッケージである。特徴は有限基底を用いて行列の固有値問題をとく通常の方法と異なり、散乱波法によりコーンシャム方程式を解く点である。そのため高速、高精度な計算が可能になるとともに、一般的な散乱問題を扱うことができる。例えば、不純物問題や不規則系の計算は通常の手法では困難であるが、散乱波法では容易に扱うことができる。またグリーン関数を直接計算するために、輸送現象、相関関数の計算したり、多体摂動計算の出発点として用いることもできる。
今回の講習会では、各自のノートPCあるいは物性研で用意するPCを端末にして、物性研に設置したPCクラスターpsi に接続して、単純な結晶の電子状態計算から、不規則合金の計算、不規則局所モーメントを用いた磁気転移温度の評価等に関する実習を行う。
http://www.cms-initiative.jp/ja/events/20140730-akaikkr