mVMCのohtaka(物性研スパコン)での使用例
Last Update:2021/12/09
※以下の記述は、物性研スパコン旧システムB(sekirei)に関する記述となっています。システムB(ohtaka)での使用例はこちらをご参照ください。
2次元反強磁性Heisenberg模型(J=1)の例:
mVMCのチュートリアルのレポジトリから
2次元Heisenberg模型のサンプルを以下のように
ダウンロードします。
まず、sekirei上でこのレポジトリをcloneします。
git clone git@github.com:issp-center-dev/mVMC-tutorial.git
このレポジトリの、
以下のところに二次元ハイゼンベルク模型の例があります。
mVMC-tutorial/HandsOn/2017_0830/Samples/2D_Heisenberg
計算の実行
2D_Heisenbergのディレクトリに移動して、
そこにあるジョブスクリプト(sekirei_job.sh)を実行します。
(スクリプトの中に意味は講習会資料を参考にしてください。)
mVMCは実行体はsekirei(/home/issp/materiapps/mVMC)に
プレインストールされているものを使用しています。
qsub ./sekirei_job.sh
デフォルトではインタラクティブキュー(i18cpu)で
4nodes(24*4=96 cores)を使用しています。
実行結果
30秒ほどで波動関数の最適化、物理量計算が終わります。
実行ディレクトリ直下に
エネルギー(Result_energy.dat)、
スピン構造因子(Result_Sq.dat)
の期待値と標準誤差などが出力されます。
mVMCで求めたエネルギーは
E(mVMC)=-11.22801(4)
ですので厳密対角化HΦのチュートリアルで求めた値
E(ED)=-11.22848
とよく一致していることがわかると思います。
エネルギーの情報は以下のようにみることができます。
cat Result_energy.dat
Energy Err
-11.2280140968329452 0.0000476371418477
Energy/Ns Err/Ns
-0.7017508810520591 0.0000029773213655
H2 Err
126.0723530961734440 0.0010777174668120
Variance Err
0.0000321454991356 0.0000010916908110