OpenMX 3.9がリリースされました

OpenMX 3.9がリリースされました。ダウンロードはこちらからできます。

http://www.openmx-square.org/download.html

リリースノート・新機能について詳しくはこちら

http://www.openmx-square.org/whatsnew/whatsnew.html

http://www.openmx-square.org/openmx_man3.9/New_Features_OpenMX3.9.pdf

新機能および拡張(抜粋)

  •  擬ポテンシャル・数値基底のデータベース更新。XPS計算用の内殻励起状態を記述するための擬ポテンシャルも整備
  • X線光電子分光(XPS)
  • localized natural orbitals (LNO)を用いたオーダーN計算の高速化
  • 光学伝導度と誘電率
  • k-空間でのスピンテクスチャの計算および可視化
  • チャーン数、ベリー曲率、Z2トポロジカル不変量
  • 一般化ブロッホ定理に基づく螺旋スピン状態の単位胞での計算
  • ベリー位相による分極計算コード(polB)の高速化
  • 第二変分法による磁気異方性エネルギー計算
  • 局在スピン間相互作用(Jij)計算の高速化
  • 圧力下でのセル可変構造最適化、およびその拘束付きバージョン
  • DFT+U+J法での二重勘定補正の改良
  • コーン-シャム・ポテンシャルのRMM-DIIS混合によるアップデート
  • 仕事関数
  • MPI_Comm_Spawnを使用する外部プログラムからのOpenMX呼び出しに関するインターフェース
  • BoltzTrapインターフェースによる輸送計算
  • ESMの境界の方向をxyz自由に取れるようになった
  • FermiSurferによる原子軌道寄与のフェルミ面上でのカラープロット

後方互換の無い変更(抜粋)

  • ビルドにはScaLAPACK(MKL等)が必須になった
  • scfoutファイルの書式変更