Quantum ESPRESSO 6.3 がリリースされました!
Quantum ESPRESSO 6.3 がリリースされました。
https://gitlab.com/QEF/q-e/tags/qe-6.3
リリースノート抜粋 (すべてを見る)
新規追加:
- EPWにてウィグナー-サイツ胞の計算に用いるアルゴリズムをロバストなものに変更。(Samuel Ponce and Carla Verdi)
- 最適化基底を用いて光学スペクトルを計算するアプリケーションを追加(Paolo Umari, Nicola Marzari and Giovanni Prandini).
- プラグインを用いてTDDFPTとEnvironのインターフェースを改良( Oliviero Andreussi)
- FFTのスレッド化を改良 (Ye Luo, Argonne)
- 厳密交換: Adaptively Compressed Exchange (ACE) で任意の数の軌道への射影が可能になった。SCDM と局在化した交換項でecutfockパラメーターが使えるようになった。局在化した交換項で非占有バンドを計算できるようになった(Ivan Carnimeo)
- スピン分極 X3LYP汎関数 (試験的)
- EPW: 電気伝導 (ボルツマン輸送方程式)。反復法によるボルツマン輸送方程式 (試験的)。Cumulant treatement (model)
修正点:
- ハイブリッド汎関数かつΓ点での応力計算(5ed14864)
- 実空間での付加電荷計算が -nt N オプションのもとでクラッシュする
- 電子局在関数(ELF)が動かなくなる時があった noticed by Enrique Zanardi Maffiotte (commit a86fb75d)
- gfortranでのバグ回避 (commit 5b36b697) pgi+openmp(f43e72c9)
- 再計算での初期波動関数の読み込み (April 18, 2018)
- スピン軌道かつLDA+U が単k点でクラッシュする (noticed by Christof Wolf, Feb 8, 2018)
- セル可変構造最適化の最終ステップにて、リスタートの場合における逆格子ベクトルの読み込み (Jan 23, 2018)
- LDA+Uによるカー・パリネロ法: 原子波動関数射影による+U空間選択が正しく動かない (Jan 22, 2018)
- pw2bgw.x fixed, courtesy G. Samsonidze (Jan.16, 2018)
- バンド並列のバグ (Dec.23, 2017)
- TDDFPT にてウルトラソフト擬ポテンシャルかつ2原子以上のとき (Dec.22, 2017) (Oleksandr Motornyi, Michele Raynaud, Iurii Timrov, Nathalie Vast, Andrea Dal Corso)
後方互換性の無い変更:
- EPW: q点並列の削除 ==> 入力パラメーター parallel_k、 parallel_q の削除
- GitLabへのリポジトリ等の移動